海外滞在時の学習について
私の家族は、2015年から2018年の間、私の仕事の都合で、バンコクに住んでいました。日本からバンコクに引っ越したのが、長女が小2、長男が年長のときでした。子どもたちはインターナショナルスクールに行くことになったのだが、当初はやはり英語力ゼロからだったので、学校についていけるかな、なじめるかなというのが心配であった。しかし、毎日学校で朝から晩まで英語漬けになるし、まだ頭も柔らかいので、どんどん上達していく。英語の宿題等もあるし、毎晩リーディングとかライティングとか必死でやっていいると、またその他の授業も英語で受けているので、だんだん英語で理解できるようになって、学校の友達もできてくるとますます上達していきました。
欧米での現地校に通う場合はかなりの英語力が鍛えられるとおもうが、バンコクでのインターナショナルスクールに関しては、選び方によってはピンからキリまであるので、いろいろと悩んで選びました。私の子供たちが通っていたインターでは、比較的こじんまりした学校で日本人は全校でも10人くらいしかおらず、日本人同士ではあまりつるまなかったことも、ある程度英語上達できた秘訣かなと。インターによっては事務所に日本人窓口があったりして、そうすると結構たくさん日本人が通っていて、結局授業以外は日本人とつるんであまり英語も上達しないというような話も聞いたりします。子供たちが通っていたインターでは、事務所に日本人はいないし、申し込みからなにからなにまで英語でやらないといけなくて(当たり前だが)結構大変であった。(まあ、だいたいはカミさんがやっていたのだが。。)推薦状の取得(日本の保育園の先生、小学校の先生に書いてもらう)についても、英語で書かないといけないが、保育園の先生も、小学校の先生も多分そんな英語の推薦状なんて書けないので、カミさんがドラフトを書いてこの通り書いてくださいみたいな、そんな依頼をしていたようだ。入学する際にも面接のテストがあったりとなかなか大変。このあたりのインターへの入学については、学校選び、面接などもふくめていろいろあったので、別の機会にまた記すことにしよう。
さて、インターでの英語能力は上達していく一方で、日本語についてどうかというと、家庭の会話は日本語でしているので、話し言葉はある程度キープできるが、書き言葉、漢字の読みなどはどんどんビハインドしていく。話し言葉についてはキープしているといいながらも、だんだんとルー大柴のような話し方になってきたりもしていた。
◇ある日の会話1
息子:「今日、swing (ブランコ)で遊んでたら、頭にHit して、nurse office(保健室)につれていかれた。」
父:スイングってなに?
◇ある日の会話2
家族で食事中に、思い浮かべたものを推測してもらって、当てていくゲームを始めたが、
英語で始まってしまった。
息子「I imagine something in my head, Please Guess!」
母 「Is it a bird?」
息子「No, it’s not bird」
娘 「Is it an animal?」
息子「Yes, it’s an animal」
息子「あ、ちょっとまって、パパがいるから日本語でやったほうがいいよね」
父 「。。。。」
◇ある日の会話3
息子「どうしてパパはそんなカクカク英語を話すの?」
父 「。。。。」
子供の語学の上達というものは早いものでその環境に入ると、スポンジのように吸収していく。私もバンコク赴任時は仕事で英語を使っていたが、3年間たった後も成長した実感はなし。。。
それはさておき、海外での学習の話にもどる。日本だと国語の授業があって、読み書きを学んでいくが、それが全く止まってしまっているのでさすがに危機感を感じて、日本語の読み書き、および帰国後の受験に向けた準備のために、バンコクにある日本の塾にも通わすことにした。
バンコクには公文式と駿台があったので、小学校低学年のうちは公文式、3年生、4年生くらいからは受験も見据えて駿台に通わせるようにした。公文式に関しては、小学校低学年のうちは、まあ楽しくやっていたが、結構同じようなものを繰り返しやることが多いので、だんだん飽きてきていたようだ。3年生、4年生くらいになると駿台にかえて、国算理社を学ぶようになった。どれくらい効果があったのかはよくわからないが、帰国後に受験勉強に入るための、ウォーミングアップくらいになったのではないかと思う。バンコクは、在住日本人も多く、日本向けの塾もいくつかあるようで非常に助かりましたが、あまり日本人がいないような国とか都市だった大変だったなと改めて感じる。(いまやリモートでの教育もいろいろ整ってきているので何とかやりようはあるのかもしれないが。)